土地のこと

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家を建てようと決めたとき、まず最初に考えたのは「どこに建てるか」です。
できれば、今住んでいる家のすぐ隣がいいなと思っていたんです。子どもも今の環境に慣れているし、学校のことを考えても引っ越しの負担はなるべく減らしたかったので。

実は、その隣の土地は、私の実家の敷地内にある空き地。一見すごく都合が良さそうですよね。私も最初は「ここしかない」と思っていました。

でも、話はそう簡単には進みませんでした。
土地の名義は親族の一人のもので、そこから私名義に変更するとなると、贈与だとか相続だとか、税金の問題がいろいろと出てくるようでした。私自身、それほど詳しいわけではないので、ネットで調べたり、市役所に相談に行ったりもしましたが、「ややこしい」の一言に尽きました。

さらに追い打ちをかけたのが、親戚からの反対の声です。「そこに家を建てるのはどうなんだろう」「将来的に問題にならないか心配」といった意見が出てきて、正直、心が折れそうになりました。(とうか折れました。何日か眠れなかったのを思い出します…)

私は一人で決められる立場ではないし、親族との関係も大切にしたい。何より、後々トラブルになってしまっては、せっかくの新しい家も気持ちよく住めなくなってしまう…。そんな思いから、隣の土地に建てるのはあきらめることにしました。

そこから、改めて土地探しを始めました。希望としては、できるだけ今の家から近い場所。子どもが転園しなくてもいい範囲で、通いやすい小学校の校区内。周辺の環境もできるだけ変えたくありませんでした。

そんな条件で探してみると、思っていたより選択肢は少なかったです。土地の広さや形、価格、そして日当たりや道路との接し方など、考えることがたくさんあって、土地選びってこんなに大変なんだと痛感しました。

それから数日して、買い物のため運転していると、隣町に土地の分譲があり、その看板を見た瞬間「ここだ!」と強く感じました。子どもが幼いころに遊び慣れた公園にも近く、通学路もしっかり整備されている。何より、ここに家を建てたらきっと楽しい暮らしができそう、そう思える場所でした。

価格は正直、安くはなかったです。でも、ひとり親としてこれからの生活の安定を考えると、「安心して住める環境」が何よりの価値だと思いました。いろいろ悩みましたが、その土地を購入することに決めました。分譲され、売りに出されているのは残り5区画で、幸いなことに私が第1希望の区画は未だ誰も申し込んでいないとの事でした。

今は、その土地に家を建てる準備を少しずつ進めています。
最初に思い描いていた形とは違ったけれど、自分で選んで、自分で決めた土地。ここから新しい暮らしが始まると思うと、ワクワクする気持ちがどんどん膨らんでいます。今となっては、厳しいご意見を下さった親戚にも感謝しています。あの流れがあったからこそ、素敵な土地と巡り合えました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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